環境Ｇ８開幕、「ポスト京都」の枠組み議論

環境Ｇ８開幕、「ポスト京都」の枠組み議論

　気候変動などを議題とするＧ８（主要８か国）環境相会合が２４日午後、神戸市で開幕した。

　２６日までの３日間の日程で、初日の２４日は開会式に先立ち、議長を務める鴨下環境相が、ヒラリー・ベン英環境・食糧・農村地域相ら各国大臣と相次いで個別会談し、２０１３年以降の温室効果ガス削減の国際的枠組み作りなどについて意見交換した。

　会合には、主要８か国と、中国やインドなど主要排出国を含む１０か国の計１８か国が参加。７月の北海道洞爺湖サミットの「前哨戦」となるもので、京都議定書（０８～１２年）に続く次期枠組み作りに向け、主要排出国としての方向性をどれだけ打ち出せるかが焦点だ。議長国の日本は「温室効果ガスの排出を世界全体で２０５０年に現状比で半減」の目標を参加各国の共通認識として固めたい考えだ。

　会合ではこのほか、生態系の豊かさを保全する「生物多様性」、ゴミの減量（リデュース）や製品の再利用（リユース）、再生利用（リサイクル）によって資源を有効活用する「３Ｒ（スリーアール）」も討議される。最終日の２６日に議長総括をまとめる。

　鴨下環境相は２４日朝、「次期枠組みに途上国の参加を促すために、先進国がしっかり取り組んでいるというメッセージを発信したい」と語った。

（2008年5月24日13時23分 読売新聞）



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